南青山のトータルビューティーヘアサロン (外苑前駅4A出口より徒歩4分)

COLUMN

本業転換「既存事業に縛られた会社に未来はあるのか」(著者 :山田英夫、手嶋友希)を読んで

「本業消失」恐ろしい。

私たちの仕事が社会の変化や科学の進化で必要とされないまたは

世の中から無くなるなんて考えもしなかったけどこの本の中には沢山あった。

だからといって本業転換の舵をいっきにきれるかというとそう簡単にはいかない。

 

 

本業転換の難しさとして5っの理由をあげられていた。

1、本業のライフサイクルが、いつ衰退期を迎えるかを予測する事が難しい。

2、衰退は一気に生じるものではなく、波動をもって忍び寄る。

3、長年行ってきた事業の場合には現実に大きな売上が立っており、固定客がついておりまた従業員の雇用やステークホルダーに対する社会的責任もあり簡単には撤退できない。

4、衰退事業であっても競合企業が先に撤退することによって、結果的に残存利益を得られる可能性もある。

5、事業を評価する明示的・暗示的な尺度が形成され、その尺度に合わない事業は、なかなか社内で正当な評価を受けにくい。

 

 

大抵が大企業の製造業に当てはまってサービス業の美容室には当てはまらないように思えるけど

サービス業ほどリアルに感じるのは私だけだろうか?

 

 

美容院は髪結屋からパーマ屋と呼び名からしてサービス内容または主力メニューが変わってきたのが良くわかる。

昔は髪結屋と呼ばれるぐらいだから主力メニューが日本髪、私の母の時代になるとセットや着付け、オプションで花嫁着付け、成人式、七五三などのお化粧とセット(アップ)など

私が美容師になった時代はメニューのほとんどがパーマで一日中ロッドを巻いてた。

いまやヘアカラーやまつ毛パーマやまつ毛エクステなど他種、多様。

しかし定義は首から上。

生活様式や科学の進歩で求められるメニューがガラッと変わる。

ひと昔前、私の母の時代なんかは食べる為には何でもやるじゃないけど、自分に壁を

つくらず何にでもトライしていたような気がします。

時代が変わり、ブランディングや専門性が重要視され(大切なんだけど)

美容師の柔軟性をなくした気がする。

 

 

ここ数年の家賃や人件費の高騰で美容室の生産性は下がるいっぽう。

経営理念で

1、いつまでも働ける環境を創造する。

2、いつまでも勉強できる環境をつくる。

3、社員を幸せにします。

 

が弊社の理念なんですけどこのままだと絵に書いたもち。

 

 

安易な多角化で利益を上げられるのだろうか?

 

 

なんてコラムを書いていいたらコロナがきた‼️(ダジャレじゃないです。)

2ヶ月ほったらかしのこのコラム

本業喪失を読みながら本当に本業喪失が現実化してきた「緊急事態宣言」。

嘘でしょって何度もテレビに問いかけた!

弊社はファッション誌を専門にスタイリングをするスタイリスト部門と

アイドルを中心にライヴやTV,写真集、CMなどに関わるヘアメイク部門

南青山の名門を目指すヘアサロンの3部門。

 

 

コロナで雑誌の撮影は中止、ライブやコマーシャルなどの撮影も中止、

ヘアサロンも開店休業状態。

全く先の見えない状態で打つ手なしと途方に暮れていたがとにかく

おとなしく読書してみた、すると案外やれることは無限大にあるんだなと

気がついた、現時点では派手には動けないが緊急事態宣言が解除されればすぐに

動くことにした。

一番気がついたのは、これだけネット環境が充実していても結局

人って人に会いたいんだなと実感しました。

そしてこれだけ時間があると勉強をしようと思う。

そこからアイデアが空か降りてくる。

俯瞰から自分の会社を見ることができる。いつものように働いていると

スタッフの見えていないところが沢山あったけど頭空っぽにしてみると

こいつ、「こんないい奴だったんだ」なんて意外な面を見つけたりした。

 

 

本業転換までは行かなくても、うちはスタートは撮影専門のヘアメイク集団から

いまやアイドルのイベントのヘアメイクまでこなし、ファッション誌専門のスタイリストや

ヘアサロンの経営、オリジナル商品を製造する、外から見ればそもそも多角化の会社だ。

だからこそやれることが沢山ある。

1、ヘアメイクやスタイリストはほとんど営業をしない。専属についている

  師匠、先輩に紹介してもらったり身近な人ですましてしまう。

  けれども定期的に営業をおこなって新しい人と知り合ったりしないと

  仕事はある時から仕事は減り始める。

 

がしかし紹介じゃない限りなかなか人は会ってくれないアポをとって日時をすり合わせる

までには1ヶ月以上かかることも普通にある。

ところがテレワークになると案外、zoomで見てもらえませんかってメールで送ってみると

3本に一本はいいご返事をいただける。

作品も見せやすい、zoomで作品を共有して紙芝居のように一枚一枚見せられる。

嫌がられているかもしれないけど。。

 

 

2、とにかくzoomでいろんなコミニティに入ってみた、最初は全く慣れなかったけど

話始めるタイミングも分かり緊張しなくなった。そこで感じたのはzoomでもいいから

人にあって話したいんだなとすごく感じた、そして人は人を求めているし学ぼうともしている。

 

 

偶然にもうちはエデュケーション事業に参入したいと考えていてすごく参考になった

弊社ではかなり教育には力を入れていて将来は美容学校をM&Aも視野に入れて

行動していきたいと夢が膨らんで来ました。

 

この本のことほとんど紹介できなかったけどコロナのおかげて本業喪失をリアルに

感じこの本の最初の方に書かれてた「一業にこだわる企業に明日はない」の

一文が現実と重なり合い脳も体もジーンと痺れました。

 

 

富士フィルムホールディングスを書いている第2章なんかすごく面白く参考になりました。

最近サロンの作品撮るのにカメラが欲しくてSONYかFUJIFILMどっちか迷ってましたけど

んん~まずはSONY買って次にFUJIFILMにします。ごめんなさい。

 

 

けど山田さん、手嶋さん非常に面白く参考になりました。

弊社もいろんなことをやってますのでぜひ取材に来てください広報担当は山本健太です。

しっかり料金を支払っていただいて料金にサービスが見合っているかなど体感してみるの

いかがでしょうか。

 

 

物販や外食産業はハイダメージですがこんな時にもしぶとい美容業、特にヘアサロン

すごく今後のサービス業に参考になると思います。

 

 

お待ちしております。

 

 

飛田卓司